6: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2017/06/16(金) 18:45:19.51 ID:owrHDoo50
そして翌日。
「プロデューサー、格闘技の大会かなにかに出るんだよね、そこで下着を盗んだ懺悔をするとか」
「いや、懺悔じゃない、潔白の証明のためだ」
「…そんなことしなくても、私はプロデューサーが犯人じゃないって信じてるよ」
「凛…?」
「プロデューサーは泥棒なんかしない。断言できる」
「…ありがとう!ありがとう!」
「ちょ、泣くことないじゃん!」
渋谷凛は、プロデューサーが下着泥棒ではないと信じていた。
それもそのはず、彼女だけ下着を盗まれていないのである。
下は9歳から上は31歳までのパンツが、AAカップからKカップまでのブラが、すべからく盗まれた。
ただ、渋谷凛のものを除いて。
同じユニットである神谷奈緒と北条加蓮が下着がない、下着がないと焦っている中、自分のものだけは洗濯され、綺麗にたたんでロッカーに返却されていた。
ご丁寧に『なんかちがった』という小馬鹿にしたようなメモも挟んであった。
彼女は信じたくなかった。
「なぜ私の下着はプロデューサーに盗まれていない?」
彼女にとってはひどく辱的なことだった。
佐久間まゆや五十嵐響子、アナスタシア、城ヶ崎美嘉らはプロデューサーに下着が盗まれたことで少し悦んでもいる。
「私は彼女らと違ってプロデューサーの性の対象外なの?」
彼女は信じたくなかった。
だからこそ、プロデューサーが下着泥棒ではないと信じた。
しかしそれもまた。
「だったら凛ちゃん」
「ちひろさん?何?」
「プロデューサーのセコンドになりませんか?」
ちひろの手の上のこと。
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