【艦これ】エラーねこのなく頃に 艦こまし編 其の二
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◆KFFL7SRdLI
[saga]
2017/08/04(金) 12:59:45.38 ID:zbzIspRL0
年がら年中"北上さん北上さん"と口やかましいイメージを持たれがちな彼女だが、実のところそれほどでもなく、普段他の艦娘達とはちゃんと女子らしい会話をしている。
だが、ただ一つ例外として、提督が相手のときは話題が北上一色になってしまうのである。これも仕方のないことで、彼女が提督と話せる共通の話題がそもそもこれしかないのだ。
他の娘達にするようなプライベートな話はどうにも気恥ずかしくなってしまう。かといって、顔を合わせる度に仕事や戦闘についての話を切り出すような無粋な女とも思われたくない――それでも、何か話しかけたい。
以下略
AAS
34
:
◆KFFL7SRdLI
[saga]
2017/08/04(金) 13:01:01.96 ID:zbzIspRL0
これがもし、「もうさーいい加減にしてくんない?」といつもの呆れ顔で提督が面倒くさげに言ったのなら、大井も「私がいつどこで誰に北上さんの話をしようが勝手でしょ?」ぐらい言い返せたのだろう。
しかし、壁ドンされ、互いの息がかかりそうな至近距離で――まるで痛みをこらえるかのような切なげな表情を浮かべる提督を前に、そんな強気に出られるほど今の彼女は強くはなかった。
以下略
AAS
35
:
◆KFFL7SRdLI
[saga]
2017/08/04(金) 13:03:07.94 ID:zbzIspRL0
「え……あの、それ……って…………ッ〜〜〜〜!?」
大井の頭がそれを咀嚼し、何とか飲み込んだ時、彼女の顔は音が聞こえてきそうなほど紅潮した。
彼女にとって、それはまさに打ち上げられたロケットのように予想の成層圏の遥か上を行く答えだったのだ。
以下略
AAS
36
:
◆KFFL7SRdLI
[saga]
2017/08/04(金) 13:04:29.61 ID:zbzIspRL0
しかし、そう素直に事切れさせてくれるほど、今日の提督は厳(やさ)しくはなかった。
「そういうわけで、だ。今一度言うが、早くそこの北上を連れて帰ってくれ。俺の理性が限界を超える前にな。さもないと――」
以下略
AAS
37
:
◆KFFL7SRdLI
[saga]
2017/08/04(金) 13:05:45.05 ID:zbzIspRL0
以下略
AAS
38
:
◆KFFL7SRdLI
[saga]
2017/08/04(金) 13:08:16.57 ID:zbzIspRL0
相も変わらずマイペースなやり取りを繰り広げる姉二人に溜め息をこぼしつつも、どうやら緊急性はないことを木曽は察した。それでもただならぬ事になっているのは見て取れたのだが。
「まったく、提督にも困ったもんだクマ。何があったか知らないけど、これじゃこの二人は今日一日使い物にならないクマ」
以下略
AAS
39
:
◆KFFL7SRdLI
[saga]
2017/08/04(金) 13:09:17.80 ID:zbzIspRL0
「クマ? じゃあ天龍の敵討ちクマ?」
「違う違う。なんで俺があいつの敵を討たなきゃならないのさ」
以下略
AAS
40
:
◆KFFL7SRdLI
[saga]
2017/08/04(金) 13:10:52.28 ID:zbzIspRL0
「じゃ、そういうことで。俺はいくぜ」
「待つクマ、木曽」
以下略
AAS
41
:
◆KFFL7SRdLI
[saga]
2017/08/04(金) 13:12:47.24 ID:zbzIspRL0
「北上と大井の二人では提督に敵わなかったクマ。だったら球磨達は三人で行くクマ。戦力は実に1.5倍――いや、球磨の長女パワー補正で二倍クマ」
「え〜……これそういう問題かにゃ?」
以下略
AAS
42
:
◆KFFL7SRdLI
[saga]
2017/08/04(金) 13:14:06.03 ID:zbzIspRL0
今回はここまで
暑い上に台風とか勘弁してほしいね
43
:
名無しNIPPER
[sage]
2017/08/05(土) 11:10:04.51 ID:hQM+rzeCo
この即落ちすき
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