【モバマスSS】あやかし事務所のアイドルさん 個別ルート・肇編
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名無しNIPPER
2017/06/15(木) 00:53:31.32 ID:OYIntdXm0
そんな中、プロデューサーの様子がおかしいことに最初に気付いたのは肇でした。
「プロデューサーさん、随分顔が赤いですけれど大丈夫ですか?」
「んー? あぁ、平気平気。この酒が美味しくてなー」
そう言ってプロデューサーが掲げた瓶には【鬼屠り】というラベルがついていました。
「見たことのないお酒ですね」
「それはうちが持ってきたんよ。お母はんが送ってくれたんやけど、一人で飲むには勿体ないくらいええお酒やから皆で飲みましょ思うて」
「おー、そうだったのか。悪い、結構飲んでしまった」
「ええんよ、美味しゅう飲んでもらえたならお酒も本望ですやろ。でも手酌はあきまへんなぁ。うちがお酌しますえ」
「おお、すまんな。くぅ〜、旨い…美人に注いでもらうとまた格別だな」
「ふふ、お上手やね。肇はんもいかがどす?」
「いただきます。紗枝ちゃんにもご返杯を」
「おおきに…はぁ、おいし。故郷を思い出しますわぁ」
「わ、本当に美味しい…美味しいですが、これ相当強くありませんか?」
「このくらい強ぅないと飲んだ気がしませんやろ?」
「そういえば紗枝ちゃんは酒豪でしたね…あの、本当に大丈夫ですか、プロデューサーさん」
「美味しいから大丈夫だよ〜」
「ぷろでゅーさーはんは物真似のお勉強が必要どすなぁ」
「びっくりするくらい似てなかったですね…」
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