伊織「おいしい物が食べたいわね」
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3:名無しNIPPER[saga]
2017/06/14(水) 23:49:33.93 ID:fCguc1zKo
響「‥‥あ、千早。髪の毛にゴミついてるぞ。右のとこ」

千早「え? この辺り?」

響「嘘」

千早「‥‥‥‥」

響「‥‥‥‥」

千早「‥‥ぷふっ!」

響「あははは! え、なん‥‥どうしたのいきなり!」

千早「いえ、ちょっと‥‥「今この瞬間、世界の誰よりもしょうもない嘘を吐いた人は我那覇さんよね」って思うと、なんだか面白くなっちゃって」

響「あはは! 壮大! 世界レベルの話に!」

千早「ふう‥‥」

伊織「大体、なんでよりにもよってあんたと組んでクイズなのよ! よりにもよって!あんたと!組んで!」ガチャ

真「なんだよそれ! 2回も言う事ないだろ! そういう伊織だって5問も間違ってたじゃないか!」

響「わあ」

千早「部屋の空気が一気に変わったわね」

響「まあまあまあ、どうしたんさ」

伊織「聞いてよ! 今日は都内の商店街をウロウロして、たまにクイズが出て、正解すれば店の商品が食べられる、みたいな感じの番組にゲストとして出たんだけどね!」

響「ああ、夕方とかによく見る感じの」

伊織「それが真と組んだせいで全問不正解よ! カメラ止めた後でも、本当に食べさせてくれないし!」

真「僕が正解して伊織が外した問題もあっただろ! 大体、ちゃんと食べれたじゃないか! 葉っぱ!」

千早「2人共、少し落ち着い‥‥ちょっと待って。え? 葉っぱ?」

響「待って待って待って。何? 葉っぱ食べたの?」

伊織「あ、違うわよ。葉っぱって言っても、桜餅の外に巻いてあるやつよ。塩漬けの。食べていいやつ」

真「和菓子屋さんでのクイズは、賞品が桜餅だったんだよね」

響「違う違う違う。食べれるやつだからセーフ、とかじゃなくて」

真「あんまり何も食べれないからさ、本当はコンビで正解しなきゃダメなんだけど、みんなに頼んで。「次の問題、どっちかだけでも正解したら葉っぱでいいんで下さい!」って。で、伊織が正解して」

千早「葉っぱ‥‥アイドルが‥‥」

響「ダメでしょ、それ。むしろ、他の出演者が「可哀想だからこれ食べる?」「いいんですか!? って、葉っぱじゃないですかー!」みたいなのでしょ。普通」

伊織「それが私達くらいになると、喜んで食べちゃうから」

真「ね。「え! 1人1枚食べていいんですか!」とか言ってね」

伊織「並みのアイドルじゃちょっと真似できないわよね」

真「もう、あれだから。その放送を見たプロデューサーと律子に怒られるとこまでが1セットだから。ハードルは割と高いよね。この境地に至るまでの」

伊織「事務所の品位を落とす、っていう、皆を巻き込んでのね。荒業というか。大きな代償を支払って、ようやく至れるレベルだから」


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