右京「聲の形?」
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86:名無しNIPPER[saga]
2017/06/20(火) 19:55:34.59 ID:Y68L0yR+0


「やはり6年2組の問題は責任の押し付けだったわけですね。
担任の竹内先生は子供たちに硝子さんのお世話係をやらせることでその責務を放棄した。
しかし子供たちは硝子さんにどう伝えればいいのかわからなかった。
つまりこの問題は弱い立場の人間に責任を押し付けていったことですね。
まさに西宮さんが離婚の際に旦那さんから難聴の硝子さんを押し付けられたように…」


弱い立場の人間に責任を押し付ける…

この悪意ある連鎖によって硝子のイジメは起きた。

それを聞いた瞬間、八重子は思わず吐き気がした。

かつて夫から受けた仕打ちが

廻り巡ってこのような形で娘の硝子へのイジメとして行われるなんて…

これがかつて義母から言われた因果応報だとでもいうのだろうか。


「ねえ…何で…私たちなの…」


「私たちは西宮さんの召使じゃない。」


「自分のことがなんにも出来ないヤツを学校に通わせないでよ!」


明確なまでの拒絶。

それが植野の…いや…6年2組の子供たちの意思だ…

八重子は硝子がこの学校で今度こそうまくやっていけるものだと思っていた。

だが実際はそうならなかった。

担任である竹内は娘の硝子への指導を投げ出していた。

しかしそれは押し付けられたクラスメイトの児童たちも同様だった。

結局そのしわ寄せの最後は立場が一番弱い硝子自身に向けられることになった。




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