8:名無しNIPPER[saga]
2017/06/14(水) 23:27:12.22 ID:coAf0aU90
「キミ、大丈夫ですか?」
「酷いことになってるね。何があったか話してくれるかい。」
「あの…アンタたちは…?」
「警戒しなくてもいいですよ。我々は警察の者です。送りますからおうちはどこですか?」
そう言って警察手帳を見せて警察官であることを証明する右京たち。
だがそれでもこの少年は動揺しているようで落ち着きを取り戻せてはいなかった。
「うちは…その…これは…だから…」
どうやら暴行されたのが余程ショックだったのか少年は酷く怯えていた。
この状況を警察官として…いや大人として放っておくことはできない。
しかしここは岐阜県、自分たちの勝手が通用しない土地だ。
せめてどこかでこの少年の衣服を乾かせることは出来ないかと思った矢先のことだ。
「あ…うぅ…」
「それは本当ですか?」
「硝子ちゃんは何を伝えようとしているんですか?」
「この近くに自分の家があるのでそこで服を乾かすようにと言ってくれています。」
それから硝子の厚意で右京たちはずぶ濡れになったこのボロボロの少年を連れて
この近隣にある硝子の家のマンションへと訪れた。
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