73:名無しNIPPER[saga]
2017/06/18(日) 18:46:28.60 ID:oprjNj9s0
「だから…何だというの…そこまで警察に文句を言われる筋合いはないわ…」
「ええ、我々もそこまで口を挟むような権限などありません。
しかしそれでも敢えて口を挟まなければならないんですよ。
何故ならあなたが硝子さんに『普通』を求めたせいで
クラスの子供たちによってあの子は孤立に追い込まれてしまったのですから。」
そんな…娘に普通を求めただけで何故そんなことに…?
そう疑問を抱く八重子に右京は自らの携帯を見せた。
画面には先ほど右京自身も目撃した6年2組の授業風景が撮られていた。
一見、なんともない普通の授業であるが…
「これがなんだと言うんですか…普通の授業じゃないですか…」
「よく見てください。
竹内先生は児童たちへの授業を行っています。
授業の内容はごく一般的なもの、普通の子供なら理解出来るものだといえます。
ですがこれを難聴の硝子さんに理解出来るものだとは思えません。」
右京は先ほど竹内が糾弾された時に話した6年2組の授業をもう一度説明した。
この動画の硝子は竹内の声が聞こえないために授業内容を理解出来ずにいた。
竹内もそんな硝子に構うことなく淡々と授業を進めていた。
つまりこういうことだ。
担任である竹内は硝子に対して個別の指導などは一切行ってはいない。
やはりこの授業は明らかに硝子への配慮など行われていなかった。
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