43:名無しNIPPER[saga]
2017/06/16(金) 22:43:22.98 ID:tEL3Ffkj0
「補聴器を壊したのは本当に石田くんだけでしょうか。」
「それは…どういう意味ですか…?」
「今の問いに答えられない様子を見ると
このクラス全員で硝子さんにイジメを行ったことは間違いないでしょう。
しかしそうなるとある疑問が生じます。
補聴器を壊したのは本当に石田くんだけなのかということですよ。」
その疑問にクラス全員が思わず身震いした。
まさか自分たちが疑われることになるとは…
それもあと少しで石田にすべての罪を擦り付けることが出来る直前なのにだ。
児童たちは歯ぎしりをしながら自分はちがうと心の中で祈るように唱えていた。
「実は先ほど硝子さんの補聴器を調べさせてもらいました。
そしたら硝子さん以外の指紋がベッタリと付いていたのです。
小学6年生にでもなればわかりますよね。
補聴器とは難聴の人には命綱にも等しいモノです。
それを取り外して他人に触らせるなどということは決してありえない。
誰かが取り外さない限りは…」
右京は未だ沈黙を続けている児童たちを睨みつけるようにそう発言した。
その発言に児童たちは激しく怯えていた。
当然だ。既に証拠があるとなれば自分も必ず疑われると思っているからだ。
そんなクラスの誰もが怯える中、一人の児童が席を立ち右京に対してこう告げた。
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