右京「聲の形?」
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41:名無しNIPPER[saga]
2017/06/16(金) 22:39:36.11 ID:tEL3Ffkj0


「失礼、警察の者です。そのお金を渡すのは待ってもらえますか。」


突然の部外者の乱入にこのクラスにいた全員が驚いた。

何故いきなり警察の人間がこのクラスに駆け込んでくるのか?

誰もがそんな疑問を抱かずにはいられなかった。


「失礼ですが…これは学校の問題です。警察の方が関わるようなことでは…」


校長がこの事態をこれ以上大事にさせまいと右京に退室を求めた。

今回の件は口内で処理するため内密に行われる手筈になっている。

それを警察とはいえ部外者が乱入して事を大きくされては面倒なのだが…

しかしそんなことで引き下がる右京ではなかった。


「西宮さんのお婆さまから相談を受けました。
それにこの場において公正な対応が成されているとは言い難い状況だと思います。
どうか警察の介入を許可して頂きたい。」


「公正って…この件は石田が悪い。それで結論は出ています!」


右京の言動に堪らなくなった担任の竹内はすぐさま反論に出た。

悪いのは硝子イジメの主犯である石田であること。

その事実はクラスの全員が認めているのだと訴えてみせた。


「なるほど、確かに石田くんが悪いのは事実のようですね。」


「そうだよ!石田が悪いんだ!」


「そうよ!私たちだって見てたんだから!」


担任教師が認めている時点でこの事実を覆すことなど出来ない。

それに他の生徒たちも右京に対して一斉に石田が悪いと訴えた。

そのことで未だ俯いたままである石田の立場はさらに悪化するのだが…



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