右京「聲の形?」
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33:名無しNIPPER[saga]
2017/06/15(木) 00:44:13.94 ID:mk939Gpx0


「もうひとつのことも暴くつもりですか?」


「ええ、この際ですからすべてを明らかにした方がいいでしょう。」


「それは何のためですか?
もしそれが杉下さんの自己満足の域なら僕はこれ以上手を貸しませんよ。」


「何のため…それはもちろん硝子さんのためですよ。」


「ですが今回の件…徹底的にやれば最悪の場合は西宮家が家庭崩壊の恐れが…」


今回の件において神戸が最も恐れているのはそれだ。

どうやらこれから行うことは最悪の場合だと西宮一家が家庭崩壊する恐れがあるらしい。

そうなれば今回行きがけの偶然で知り合っただけの右京たちが責任を取ることは出来ない。

下手をすればそれこそ取り返しのつかないことになるのではないかと危惧していた。


「ですがそれでも行う必要があります。
どのみち、このままではいずれ硝子さんは限界を迎えるはずです。
だからこそ僕たちは心を鬼にしてこの事態に関わる必要があります。」


『心を鬼にする』

それは先ほど西宮家で祖母が娘の八重子の決意を表した言葉だ。

つまりそうでもしないと今の硝子を取り巻く環境を変えることなど出来るはずがない。

そのことを覚悟して右京は6年2組の教室へと足を踏み込んだ。




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