24:名無しNIPPER[saga]
2017/06/15(木) 00:04:43.13 ID:mk939Gpx0
「それで…どうしますか…?」
「今回の件は石田くんに非があることは間違いありません。
ですが問題なのは悪いのは本当に石田くんだけなのかということです。」
「確かにその疑問に関しては同感です。
でもどうしますか?現段階では石田くんの証言くらいしかありませんよ。」
今の段階で他の子たちによるイジメを証明させるには石田の証言しかない。
だが問題はその石田自身がイジメの主犯だということだ。
そんな石田の証言など誰が信じてくれるのか?時間のない状況でそれが問題だった。
「それでは補聴器の方を調べてみましょうか。
実は西宮家から壊れた補聴器を預かってきました。
もし石田くんの話が正しければこの補聴器には他の子たちの指紋が付いているはずです。」
西宮家から持ち出した壊れた補聴器を取り出す右京。
確かに補聴器は聴覚障害者が肌身離さず身につけている大事なものだ。
それを取り外すのは風呂や就寝時でもなければありえない。
つまり学校で硝子が補聴器を取り外すことは絶対にない。
その補聴器に硝子と石田以外の第三者の指紋が付着していれば
それは石田以外の人間が硝子を虐めた証拠になるはずだ。
「調べるってどうやって?この近辺の所轄に頼む気ですか?」
神戸の言うようにいくら右京たちが警察官でも
まだ事件にもなっていない出来事を調べることなど出来るはずがない。
さらに問題はここが岐阜県だということ。
管轄違いの特命係にこの近辺の所轄がそこまで協力してくれるわけがないのだが…
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