165:名無しNIPPER[saga]
2017/06/23(金) 22:39:02.70 ID:3ai9I0vk0
「それではあちらのショートカットのお嬢さんは妹の結弦さんですね。」
「もう一人は確か…植野さんだね。」
かつては不登校であった妹の結弦は活発な少女へと変貌を遂げていた。
しかも5年前は石田に対して憎たらしげに睨みつけていたのがどうだろうか。
今では彼を義兄だというかのような扱いになっている。
それに植野も当時と比べると口調が柔らかくなった。
どうやら石田と同じくこの二人も5年間で色々と変わったようだ。
「ところでみなさん今日はどういった用事で東京を訪れたのですか?」
「実は西宮と植野が地元を離れてこっちに上京することになったんですよ。」
石田に事情を説明してもらったが
硝子は来年からこの東京の美容師の専門学校に、
植野もまたこの東京にある服飾の専門学校へ通うことが決まった。
今日は硝子と植野が一人暮らしする部屋を家族と一緒に探しに来たとのことだ。
どうやら硝子と植野は地元を離れて都内で一人暮らしを始めるらしい。
この子たちはもう子供ではない。来年から19歳になり独り立ちする時期だ。
石田は地元に残るようでそんな二人をどうにも寂しそうに見つめているのだが…
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