156:名無しNIPPER[saga]
2017/06/23(金) 22:26:02.34 ID:3ai9I0vk0
2016年夏―――
「それでこの近くに美味しいナポリタンのお店があるんですよ。」
「そうですか。ナポリタンといえばキミの大好物ですからねぇ。」
あれから5年の歳月が過ぎた。
その日、右京は既に特命係を移動した神戸に昼食を誘われて街へと出ていた。
「ところで今度特命係に入ってきた新人くんはどうしたんですか?」
「冠城亘くんのことですか。警察学校で扱かれて大変だと泣き喚いていましたよ。」
「法務省のエリート役人が警視庁の一警察官に転職ですからね。前代未聞ですよ。」
「なんでもメガネの教官が特に厳しいとか…」
「ああ、鑑識の米沢さんが今年から警察学校に転任になりましたよね。」
彼らの話のタネになっているのは去年から特命係に在籍している冠城亘のことだ。
特命係にやってきた新人ということで冠城に興味津々な神戸だが…
さて、そんな話はさておいて神戸はあることを語りだした。
それは今から5年前に起きたとある事件のことだ。
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