魔女「死者に会いたい?」
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31:名無しNIPPER[saga]
2017/06/11(日) 22:23:27.94 ID:WhiCH+lDO
剣士「はぁ…はぁ…自分が何を言ってるか分かってるのか!?」ダラダラ

女騎士「ひどい…」ジッ

剣士「あ、いや…そういう意味じゃ!」アセアセ

女騎士「汗にまみれ、涙に濡れて、焦りが表情を曇らせてる。精悍なお顔立ちが台無しですね」クスッ

剣士「なっ…」

女騎士「でも私は…そんなあなたを微塵も情けないと思いません。むしろ可愛い」スクッ

剣士「な、何が言いたい?」アセアセ

女騎士「最初から言ってるじゃありませんか。あなたが愛しいんです。心の底から…深く、深く」ニィィッ

剣士「っ…分からない!君はそんな女性じゃなかった筈だ!」

女騎士「……」

剣士「華も羨む美女と褒めそやされながらも傲らず真摯に正義を追い求め、王宮騎士の模範とされていた立派な女性だったじゃないか!」

女騎士「そう。私は女」ヒタッ

剣士「っ…!」

女騎士「身勝手な運命のまま騎士道に生かされ、奇異の目を全身に浴びながら、細い腕に似つかわしくない剣をぶら下げ、いつしか自分の居場所を狭められた」

女騎士「屈強な兵士達に勝る私を、国王陛下の伽を務める私を、王国を象徴する騎士となった私を、打算や怖じ気もなく愛せる男なんていない!」スラッ

剣士「お、おい…!なぜ剣を抜く!?俺は君とやり合うつもりは……」

女騎士「あなただけよ。剣士殿。私を対等に女性として扱ってくれた男性は…」ユラァ

剣士「落ち着け!話を聞くんだ!」アセアセ

女騎士「なのに…あの女が…憎い……どうして…私より先に……出会ってしまったの?」ブツブツ

剣士「お、女騎士…?どうしたんだ!」

女騎士「私の物にならないなら、せめて」ギロッ

剣士「(殺気…!?)」スラッ

女騎士「彼女のもとには行かないで」ダッ

剣士「(はやっ…)」バッ


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