32:名無しNIPPER[sage]
2017/06/16(金) 20:13:18.71 ID:C7mt4QM40
「ごたーいめーん!」
ネリーが蓋を開くと、そこにはーーーーーー
◇
私は辻垣内邸の縁側でぷかぷかと空を眺めていました
結局、箱の中は空っぽだったのです
つまり、とっくの昔に月神小太郎氏に変換されていました
よくよく考えれば、時永氏はこの絡繰覚書を処分してくれ。と言っていたのですから、もう必要ない、つまりほとぼりが冷めたからすでに月神小太郎氏に返し終わったら後だったのです
そもそも扉を開く鍵であるシレンちゃんを手放している時点で、もう用済みだったという事です
ネリーはがっくり肩を落としていました。まあすぐに元気になるでしょう
私は久々津さんがくれた螺子のペンダントを眺めます
この一週間。絡繰覚書に関して様々な体験をしました
そして、私たち5人は最後の扉を開きました
このペンダントは、最後の扉を開けるに至った一週間のカケラです
皆と共に過ごした、この一週間の証です
夏は楽しくもあり、寂しくもあります
けれど、このペンダントがあれば、私はこの一週間を思い出すでしょう
その思い出は、私を元気付け、しるべとなるはずです
fin
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