ミミ「あと少しね」
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2:名無しNIPPER[sage]
2017/06/11(日) 14:10:27.35 ID:6ZN736J50
 もぞもぞと寝袋を脱いで穴の中から這い出る。どうやら風は止んだようだ。相変わらず肌を刺すような寒さにうんざりしながら、一面に広がる雪を見渡す。雪と雲と岩だけの景色。

 トトリに頼めばこんなに苦労することも無かったろうな。寒さを防ぐアイテムなんて簡単に作ってくれるだろう。

 そんなことが頭を過ぎり、すぐに首をぶんぶん振って考えを打ち消す。

 この依頼はギルドから私に直接依頼されたものだった。私という冒険者に対する信頼と共に、その難易度の高さを物語っている。当然他の冒険者と組んで取り掛かることを前提としているような依頼だ。しかし私は周囲の反対を押し切って、一人で依頼を達成することに拘った。トトリの作った道具も全て置いてきた。


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