56: ◆2mwK9kDO1Y[saga]
2017/06/18(日) 19:23:50.09 ID:J/H7nJkR0
次の日、僕はいつものように出勤しました
行ってきます、と言っても、返事は帰ってきません
彼女は昨晩出て行ってしまったのですから、当たり前といえば当たり前のことです
会社につくと、大急ぎで昨晩の業務を片付けます
ようやく終わったかと思えば、いつの間にかデスクに置かれていた書類の山を見て、ため息をつきます
山の半分に到達する前に、12時を告げるアナウンスが鳴り響きます
午後からは営業が始まります
今夜も、0時を過ぎることは避けられまいと、更に深くため息をつきました
「おいおい、ため息ばっかだと運に逃げられるぞ」
上司が、僕の肩をポンと叩きます
「申し訳ありません」
「責めてはいないさ。フジミヤも早く飯を食うといい。食わなきゃ、午後からもたないからな」
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