死んだはずの妻と出会った話
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35: ◆PChhdNeYjM[saga]
2017/06/14(水) 23:18:03.07 ID:fF3hGUJcO

一定のリズムで流れる落ち着いたメロディーが、頭の中で響きます


僕の頭が、まるで雲が引いていくかのように、スーッと晴れていきます


瞼を開いた時には、すっかり目が覚めていました


気持ちのいい朝です

こんなにぐっすりと眠れたのは、いつ以来でしょうか


恐らく、妻を失ってからの僕は、快眠とは程遠い睡眠ばかりをとっていたのです

快眠というものの存在を忘れかけた頃……最近になって、僕はようやくまともに睡眠をとることができるようになりました


それは、彼女が僕の前に現れてからの事でした


僕は、自分でも気が付かぬうちに、妻に依存していたのです



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