死んだはずの妻と出会った話
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2: ◆2mwK9kDO1Y[saga]
2017/06/10(土) 19:53:23.23 ID:EDLtVNMv0
僕はまだ仕事が残っていましたので、通話が早く終わることを願い、相手が話し終えるのを待ちました

すると、何があったのか、しばしの間相手は沈黙しました


「失礼ですが……あなたは、フジミヤマコトさんで、間違いないですよね?」


この人は、一体何を聞いているのでしょう

僕の名前の確認は、さっきしたばかりだというのに


「おかしいなあ……分かりました。それでは、至急こちらの病院へ来ていただけますか? ご本人確認が必要ですから。場所は――」



僕の頭の中は、ずっと冷静でした



薄情な男と映るでしょうか

現実が認識できていないと映るでしょうか


――そうか……死んでしまったのか、仕方ないな


僕の頭の中にあったのは、仕方ない、ということ

ただ、それだけでした


一連のやり取りを上司に告げると、僕は退社を命じられました



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