3: ◆Rj0X.392Pk
2017/06/10(土) 15:00:29.22 ID:KpRYTezd0
「大丈夫ですか! この声が聞こえますか?」
彼女は無意識に少年へ語りかけた。
数秒後、しっかりとその声が届いたのか少年は顔をさらに苦々しく歪め、うめき声を漏らす。
「うっ……いっ……」
尋常ではない痛みが襲っているのか、少年の表情はどんどん歪んでいく。
ー大丈夫ですか。すぐ救急車が来ますからね。もう少しの辛抱です。
そのそばで彼女は必死に語りかけ、自身もその痛みを共有しているかのように泣きそうな表情を浮かべていた。
数分後、救急車が到着し、少年は搬送されていった。
その後少年がどうなったか彼女は知らない。
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