13: ◆Rj0X.392Pk
2017/06/10(土) 15:09:41.09 ID:KpRYTezd0
「ただそれだけじゃなくてさ、茜は他人の痛みをしっかりとわかるアイドルなんだよ」
それにはどういう意味があるのだろう。
「……他人の、痛み? 私はどこも痛くなったりしないですよ?」
意味がわからず、彼女は変なことを口走っていた。
「そういうことじゃなくて。単に元気を振り撒く。…例えば、落ち込んでいる人に元気を出しましょうって言うと、中には鬱陶しいって思う人がいるんだよ」
「そうでしょうか?」
「そうなの。でも茜はそうじゃない。親身になってくれる、痛みを共有してくれるからこそ、鬱陶しいって思われないんだ」
「そんなこと……」
彼女は彼が語ったことをいまいち理解できていない。
それもそのはずで、そんなことを考えてやっているのではないから。
「ないって否定するなよ? 茜が無意識でやってることなんだ。そしてそれは良いことだから」
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