170:名無しNIPPER[saga]
2018/03/25(日) 12:18:21.28 ID:Y2XjxSTw0
スピーカーからの声が聞こえる。
けれど、周囲はまだ真っ暗だ。
まだ、私たちは密室の中にいるのだろうか
171:名無しNIPPER[saga]
2018/03/25(日) 12:19:43.67 ID:Y2XjxSTw0
遠くと言っても、ほんの十数メートルだ。
走れば直ぐにたどり着くだろう。
172:名無しNIPPER[saga]
2018/03/25(日) 12:20:54.56 ID:Y2XjxSTw0
「そう、そうだよ、きっとあそこへ行けば」
「この密室さえ抜ければ、私たちは」
「きっと元通りに」
173:名無しNIPPER[saga]
2018/03/25(日) 12:22:05.22 ID:Y2XjxSTw0
「おねがいします、おねがいします、おねがいします」
「もう一度、もう一度だけチャンスをください、おねがい」
「今度はうまくやるから、絶対うまくやるからおねがい」
174:名無しNIPPER[saga]
2018/03/25(日) 12:22:36.54 ID:Y2XjxSTw0
聞こえてきたのは、絶望だった。
立てなくなるくらいの絶望だった。
……。
175:名無しNIPPER[saga]
2018/03/25(日) 12:23:22.95 ID:Y2XjxSTw0
「君達にささやかながらプレゼントを贈らせてもらった」
「記憶を改ざん」
176:名無しNIPPER[saga]
2018/03/25(日) 12:24:43.67 ID:Y2XjxSTw0
「……」
「……」
「……」
177:名無しNIPPER[saga]
2018/03/25(日) 12:25:32.64 ID:Y2XjxSTw0
走った。
走った。
走った。
178:名無しNIPPER[saga]
2018/03/25(日) 12:26:08.93 ID:Y2XjxSTw0
やった。
これで。
これで全部終わるんだ。
179:名無しNIPPER[saga]
2018/03/25(日) 14:40:00.30 ID:Y2XjxSTw0
その顔は、笑顔だった。
180:名無しNIPPER[saga]
2018/03/25(日) 14:42:30.27 ID:Y2XjxSTw0
≪ザッ≫
≪ザザザザザザッ≫
≪ザザッ≫
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