【ミリマス】P「美奈子が料理を作れなくなった」
↓ 1- 覧 板 20
31:名無しNIPPER[sage]
2017/06/14(水) 00:15:34.98 ID:+KaHjAyeo
今のはちょっと驚いただけ。
そう自分に言い聞かせてバクバクと音を立てる心臓を気にせずもう1度包丁を持った。
『――』
「いやぁ!」
今度は棺に入って何も言わなくなったプロデューサーさんが頭の中を駆け巡り、私はしゃがみこんでしまった。
両肩を掴む手から伝わるように、全身が震え始める。
―料理ができない。
それは私が絶望するには十分すぎた。
もし明日、私の料理を食べたプロデューサーさんが死んでしまったら?
考えれば考えるほど、最悪の光景が浮かび上がってくる。
胸の鼓動はどんどん速くなって私の心は恐怖と絶望で埋め尽くされた。
目を閉じてもプロデューサーさんの遺体が見えるし、耳を塞いでもみんなの責め立てる声がなり止むことはなく、どこまでも私を追いかけてくるようだ。
―怖い、怖い、怖い
途端にこの部屋にいること自体に恐怖を覚えはじめた私は逃げるように部屋から出ていき、気がつくと私は自分のベッドに倒れていた。
71Res/39.48 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20