4:名無しNIPPER
2017/06/08(木) 01:40:48.16 ID:bA8pltLq0
李衣奈「まず、第一の事件……『消失した冷凍みかん事件』のトリックだけど……」
みく「待って!」
李衣奈「なんだね、みくちゃん」
みく「……ええと、李衣奈ちゃん?」
李衣奈「別に探偵さんと呼んでもいいんだよ?」
みく「……………李衣奈ちゃん」
李衣奈「………………………」
みく「……………探偵さん」
李衣奈「なんだね、みくちゃん」ドヤ
みく「めちゃくちゃ、めんどくさいにゃ!」
卯月「ええと、その冷凍みかん?事件とは何なんでしょうか?」
李衣奈「『消失した冷凍みかん事件』のことかね?」
卯月「は、はい」
李衣奈「うん。『消失した冷凍みかん事件』。事件名からも分かる通り、あれはなんとも凄惨で惨たらしい事件でだった……」
みく「いや、なんかほのぼのした様子しかイメージ出来ないんだけど!?家族間のちょっとしたトラブルレベルな予感がビンビンするよ!?」
李衣奈「私が後で美味しく食べようと思って楽しみにとっておいた冷凍みかんが、いつの間にか消えていたというあの悲劇……今思い出しても、恐怖で震えが止まらないよ」
みく「被害者、李衣奈ちゃんなの!?事件に巻き込まれたというより、それめっちゃ関係者やん!」
卯月「みくちゃん落ち着いて、口調が関西弁になってますから」
李衣奈「あの不可思議な事件……。不可能犯罪のトリックを、私は遂に暴いたの!」
みく「冷凍みかんが無くなったくらいで、何を大げさにゃ……。それは密室からでも消えたの?」
李衣奈「違うよ、普通の事務所の部屋、誰でも出入り出来る。それで私の机の上に冷凍みかんを置いてちょっと外に出かけて帰ってきたら、冷凍みかんがなくなってたの」
みく「わー、なにその、かつてないほどにどーでもいい事件!」
李衣奈「これぞまさに不可能犯罪!」
みく「李衣菜ちゃん、不可能犯罪の意味、わかって使ってる?」
李衣奈「うぐ、と、とにかく冷凍みかんは消えたの!楽しみにしていた私はとても傷ついたんだよ?これは憎むべき大犯罪だね!」
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