21: ◆TDuorh6/aM[saga]
2017/06/19(月) 21:22:32.24 ID:Ekk8e1lEO
「宮尾美也と似ていて自分のものにしたかったから、って気持ちが全くないと言ったら嘘になる…でも、どうしても…目の前の女の子を、少しでも…」
宮尾美也で、いさせてあげたかったから。
それを聞いて、安心しました。
その言葉はきっと、本物で。
ならきっと、この狭い世界だけなら、私は本物の宮尾美也で。
それで、充分でした。
「…貴方を恨んでなんていませんよ。私は、幸せでしたから」
あれほど、憎んでいたのに。
あれほど、辛い思いをしたからこそ。
私は、きっと。
宮尾美也に、なりたかったんです。
それに、彼の優しさは本物で。
そんな事に関係なく、私は彼と居る時間が大好きで。
彼と一緒に幸せを積み重ねたい、と言う想いは。
紛れもなく、本物ですから。
だから…
「明日からも、私を…宮尾美也でいさせてくれませんか?」
「…あぁ。お前が、それでいいのなら」
28Res/24.35 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20