76:名無しNIPPER[saga]
2017/06/09(金) 20:03:31.33 ID:YrwqVrym0
「でもね…日菜は私のところに来てなんて言ったと思う?」
「あの子、お姉ちゃんとお揃いの靴がほしいって言ったのよ♪」
77:名無しNIPPER[saga]
2017/06/09(金) 20:07:52.98 ID:YrwqVrym0
私はお母さんに好きなものを言ってごらんと言われても、答えられなかったのだ。
自分は100点をとれなかったのだから、そのご褒美には値しない‥と
78:名無しNIPPER[saga]
2017/06/09(金) 20:10:04.10 ID:YrwqVrym0
それで…紗夜はどうしたいの?」
「えっ…?」
79:名無しNIPPER[saga]
2017/06/09(金) 20:13:12.18 ID:YrwqVrym0
「資格?!そんなもの…誰の許可が要るというの?」
「あなたたち姉妹が仲直りをすることに、誰が異論を唱えるというの?」
80:名無しNIPPER[saga]
2017/06/09(金) 20:15:41.36 ID:YrwqVrym0
「……こうしていると、あのテストのすぐ後、日菜が行方不明になったときのことを思い出すわね‥」
「あなた普段はしっかりしてるのに、日菜のこととなるとわたしとの約束も忘れて飛び出していっちゃうんだからっ!」
81:名無しNIPPER[saga]
2017/06/09(金) 20:16:55.64 ID:YrwqVrym0
「お互いのことが分かり合えなくてぶつかった。そんなの、よくある姉妹喧嘩じゃない♪」
「紗夜?あなたが日菜に抱くその感情は、日菜と対等でありたいと願うから‥」
82:名無しNIPPER[saga]
2017/06/09(金) 20:20:34.32 ID:YrwqVrym0
「わたしは今までただの一度もっ!……あなたが日菜より劣っているだなんて‥思ったことはないわ‥」
83:名無しNIPPER[saga]
2017/06/09(金) 20:22:01.31 ID:YrwqVrym0
その後、日菜を探しにいく前に、私は自分の部屋の押入れからある物を取り出した。
“ひな”と名前の書かれた小さな靴だ
84:名無しNIPPER[saga]
2017/06/09(金) 20:27:18.40 ID:YrwqVrym0
どれくらいの間、泣いていたであろうか。
85:名無しNIPPER[saga]
2017/06/09(金) 20:29:33.18 ID:YrwqVrym0
「お父さんとお母さん…心配してるかな…」
86:名無しNIPPER[saga]
2017/06/09(金) 20:30:58.68 ID:YrwqVrym0
ガサガサッ
(大きな物音がした)
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