86:名無しNIPPER[saga]
2017/06/14(水) 17:05:29.40 ID:VqWHRdm5O
でも、さすがにこれはやり過ぎかな。
曜ちゃんに会えるか分からないし。
連絡しても返ってこないのにね。
呆れられるかも。
「ふふ……」
曜ちゃんの困った顔が目に浮かんだ。
そんなに強くないくせに、無理しちゃって。
ああ、でもこれもいわゆるお節介。
呆れるのを通り越して、迷惑に思われたらどうしよう。
しばらく避けられるかな。
今度は溜息が漏れた。
海沿いの線路を駆け抜けていく。
どこに向かうことなく、満ちたり引いたり。
それに心を奪われる。
気になるの。
何を考えているのか、とか。
どうやったら、笑ってくれるのか、とか。
ずっとピアノばかりで、世間のことにも疎かったの。
でも、なぜかあなたのことだけは、何でも知っておきたいよ。
ねえ、曜ちゃん。
怒っているなら怒っていると言って。
どうして返事をくれないの。
私、何かしたなら謝るから。
お願いよ、曜ちゃん。
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