曜「梨子ちゃん、怒るわけないよ」
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83:名無しNIPPER[saga]
2017/06/14(水) 15:35:22.53 ID:N3+S3TwnO
千歌ちゃんに、何か言わないとと思った。
でも、それって私が千歌ちゃんを傷つけたくないから言いたい言葉で。
それを覚悟して言っているであろう千歌ちゃんに、言うべき言葉ではなかった。

「分かった」

私は一つ返事で、封筒を受け取った。

「行ってくるね」

千歌ちゃんが腕を突き出して拳を掲げる。

「気をつけてね」

「うん」

私は軽く拳を合わせた。

「じゃあ、秘密の裏口にご招待〜」

鞠莉ちゃん、ありがとう。
千歌ちゃんが背中を押してくれたから、前に進もう。
私は理事長室を後にした。


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