75:名無しNIPPER[saga]
2017/06/14(水) 13:03:55.82 ID:N3+S3TwnO
なんて返そうか。
悩んではみた。
でも、何も浮かばない。
「パパ、娘のスマホ覗かないで」
「ぎくっ」
横目でこっそり見ようとしているのがバレバレ。
「親子の間でもプライバシーだよ」
「会わない間に、親子の壁が……」
「まったく」
「あのな……曜、溜め込んでないか?」
パパの大きな手が、頭の上に置かれた。
わしわしとかき混ぜられる。
「……」
そうだと、思う。
「お前は、忍耐力があるし、なんでも最初に自分で解決しようとする。だから、解決できない問題にぶち当たった時、苦しいはずなんだ。それが当然だ。今回の事も、これからも、一人では難しい壁にぶち当たってそれでも舵を切ってかないといけない……航路はいずれ見えるだろう、ただ、自分の船の舵を人の様子を伺ってぐにゃぐにゃ変えてると、後悔しかないぞ」
「ギャグ……?」
「こら、人が真剣に話してるのに」
「わ、ごめんね」
「溜め込んだり、悩むのが悪いって言ってるんじゃない。精神的に不衛生になるまではさすがにやばいが、お前にとって大切なものが増えた証拠だ。パパはちょっと嬉しいよ」
165Res/122.37 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20