5:名無しNIPPER[saga]
2017/06/06(火) 23:57:35.23 ID:ILpcLu2CO
タオルで軽く足を拭いて、曜ちゃんに返す。
「また、今度言うから」
「分かった」
曜ちゃんが申し訳なさそうに受け取った。
勢いがないと、やっぱり告白は難しい。
「梨子ちゃん、気遣ってくれようとしたんでしょ」
曜ちゃんが言った。
全く、そんなつもりはなかった。
むしろ、曜ちゃんの傷に塩を塗るくらいのことをしようとしていたんだけど。
私が返答できない内に、曜ちゃんは自己解決してしまう。
「ありがと」
「や、その」
プルルル――。
着信が鳴った。
「あ」
曜ちゃんのカバンの中からだった。
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