106:名無しNIPPER[saga]
2017/06/14(水) 23:05:33.10 ID:pWoUdw0iO
どうしよう。寝たふりする?
曜ちゃんに聞きたいのに、私の胸の所から顔を上げてくれない。
このままでもいいのだけど。
鞠莉さんの足音が、足元まで聞こえてきた。
私は、目を閉じた。
シャーっとカーテンが開けられた。
「オーゥ、スリーピングビューティ」
鞠莉ちゃんは言って、またカーテンを閉めた。
良かった。気づかれなかった。
「寝坊しないようね」
部屋を出る時に、そう言い残していく。
狸寝入り、バレてたみたい。
「ふー……」
曜ちゃんはびくともしてない。
「ねえ、曜ちゃん、もしかして甘えてる所見られたくないの?」
「……うん」
「私なんて、至近距離の特等席よ」
そう言うと、曜ちゃんはゆっくりと顔を離して、両手で顔を覆った。
今さらだよ。
165Res/122.37 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20