恵美「あの人と、結婚した。」
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76: ◆T4kibqjt.s[saga]
2017/06/28(水) 22:01:54.12 ID:MnDf8Ffv0
Pが膨れるアタシの頭を撫でようと手を伸ばしかけたのでドキッとしたが、指先がぴくりとしたと思うと途中で引っ込めた。

もー、髪が乱れるとか考えなくていいからっ!綺麗って言ってくれたんだから、もう半分役目は果たしたようなもんなの!優しく撫でてくれるんなら全然いいのに…。少しがっかりしながら、Pに気持ちを伝える。

「…アタシは別にPを待つのは嫌いじゃないよ。それに、多少濡れてもいいから一秒でも早くPに会いたかったよ?もー、何で嘘教えるの〜…」

アタシを濡らさないように。寒い雨の中、駅のホームでアタシを一人で待たせないように。そんな彼の優しさが、今は憎らしい。

アタシの都合なんて考えずに、Pの思うままにアタシを求めて欲しい時だってあるのに。そういう時って、大体アタシも同じ気持ちなんだからさ。それを伝えようと口を開いた時、

「ごめんな。でも結果オーライだろ、こんな綺麗な恵美、濡らしちゃうのは勿体無いよ」

Pがアタシのほっぺに優しく手を添え、親指の腹で何度かすりすりと擦った後、耳に唇を押し付けて軽く耳たぶを喰んでから、囁いた。

「二週間も待たせてごめんな、恵美。ずっと会いたかった。今までの分今からいっぱいイチャイチャしような」

Pの熱い吐息が耳にかかる。甘い声で褒められてゾクゾクしてたアタシの体は、突然の刺激に耐えられずぴくんと跳ねる。

「…っ!………………………うん」

添えられたPの手にアタシの手を重ねて目を細め、Pの手に頬擦りしちゃうのも好きなんだからしょうがない。悔しいから、仕返しにもう片方の手でPを思いっ切り抱き締めてやった。

ほんと、よくこれで甘えさせてないなんて言えるよねー。



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