75: ◆T4kibqjt.s[saga]
2017/06/28(水) 22:00:46.67 ID:MnDf8Ffv0
「んぅ…ちゅっ…ちゅぅ…ちゅぷ…んっ!?」
アタシはまだ全然し足りないのに、Pが苦しそうにキスを終わらせた。アタシが文字通りPの目の前でひと睨みすると、ばつが悪そうにPが言った。
「ふぅっ…恵美ちょっと待って、走ってきたから息が…はぁ…」
「やだ、もっと」
「んんっ!?」
アタシはそんなのお構いなしにキスを続ける。涙が口に入ってしょっぱい。
「ふはっ、はぁ、はぁ…ごめん、マジで待って…」
Pが息苦しさに耐えられなくなったらしく、強引にアタシを引っぺがした。
その不満も含めて、アタシはしかめっ面でPに疑問を投げかけた。
「はぁっ…はぁ…ねぇ、何で教えてくれた時間より一時間も早かったの?」
「はー…はー…あぁえーと…ほら、雨だし?俺のわがままで恵美が風邪引いたら嫌だしさ」
…はぁ。Pのわがままじゃないのに。
「もー、迎えに行かせてって言ったじゃん!どーしてそう勝手な事するかなー」
眉間にしわを寄せ、Pの胸を人差し指でツンと押す。
「いや、こんな雨の中迎えにこさせる訳にはいかないだろ?しばらく待たせる事になったろうし、どうせすぐそこだろ。そんな綺麗な格好してるんなら尚更だよ」
…だから怒ってる時にそういう事言わないでよっ、嬉しくなっちゃうじゃん。アタシの中で、きゅんきゅんがムカムカをあっという間に鎮圧した。あっという間に大人しくなったアタシを見てもわかるが通り、戦力差は歴然。
101Res/77.29 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20