9: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2017/06/06(火) 00:38:30.31 ID:7zKxpJxVo
「輝子のバースデーパーティーだよ。6日は皆で輝子を祝うんだ。これまで祝ってもらえなかったのなら、その分祝ってやる。だから……えーと」
言葉が続かない。言いたいことはわかっているのに、俺もこういうのには慣れていないだけにしどろもどろになってしまう。そんな俺がおかしかったのか、
「それは楽しみだぞ、親友」
輝子は優しく笑った。なんだかそれが愛おしくて仕方なくて。
「ヒィッ! な、何をするんだ!?」
背丈の小さな宇宙人の髪をクシャクシャと撫でてしまう。銀色に光る髪はサラサラで本当に同じ星の生物とは思えないくらいだった。勿論馬鹿にしているわけじゃない。俺なりの最大の賞賛だ。
「ははは、かわいいやつめ」
「や、やめろォ!! ヒャッハーするぞ!?」
本当に輝子が爆発するまで、俺はこの愛らしい生き物をなで続けていた。
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