12: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2017/06/06(火) 00:42:36.06 ID:7zKxpJxVo
それから俺たちは輝子の誕生日パーティーの準備に取り掛かった。
「お誕生日会ですか!! これは気合入れていきましょうね!!!!」
「ケーキなら私の得意分野ですねー! よーし、腕によりをかけて作っちゃいますよー。当日お仕事で行けませんから、気持ちはたくさん込めますね!」
「サイキック! 美味しくなーれ!!」
「もーユッコちゃーん! まだ作っていませんよー? あっ、牛乳ならおいかわ牧場直送のがオススメですよー!」
「ふふっ。なんだかいいですね、こういうの。写真に撮って後でブログに上げていいですか?」
輝子にハッピーバースデーを言おう。ただそれだけのために、あれよあれよという間に人は集まっていき、気が付けば一大プロジェクトのようになっていた。
「なんだか、感慨深いな……」
初めて出会ったとき、輝子はこんな未来が来ることを予想できていただろうか。彼女が欲しかったものを、輝子は自分自身で手に入れたんだ。きっかけを作ったのは俺だったかもしれない。だけどそれだけじゃこんなに人は集まらない。
星輝子と言う女の子に惹かれて、友達になりたいと思えたからこそ、今があるんだろう。
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