151: ◆jLRtqdurHM[saga sage]
2017/06/06(火) 19:24:38.48 ID:WaqN843QO
リューク「お前がノートを使う気がないのはよく分かった。だが俺にノートを返していいのか?また妹の前に現れてノートを渡すかもしれないぞ?」
月「ハッ……見え透いた嘘を……それで脅してるつもりなのか?」
リューク「……なに?」
152: ◆jLRtqdurHM[sage saga]
2017/06/06(火) 19:51:09.21 ID:WaqN843QO
リューク「お前には敵わないな……」
月「……いつだったか昔父さんが言ってたんだ。人を殺して得た幸せなど真の幸せではないと……今の今まですっかり忘れてたが……」
リューク「……」
153: ◆jLRtqdurHM[sage saga]
2017/06/06(火) 19:59:57.45 ID:WaqN843QO
リューク「本当にお前は面白い奴だよライト!こんな形で出会わなかったらいい相棒になってたかもな!」
月「抜かせ。思ってもない事を口にするな……今後またノートを落とすなら地球の裏側にでも落としてくれ。そうすれば少なくとも僕達まで被害は及ばないだろうから……」
リューク「自分の回りの奴が無事なら関係ない奴がどうなろうとも構わないってか?」
154: ◆jLRtqdurHM[sage saga]
2017/06/06(火) 20:13:30.98 ID:ioyOLIv+0
リューク「心配するな。しばらくは落とさねーよ。思ってたのと違う結果になったが案外楽しめたしな」
月「それは良かったな」
リューク「さてと、手土産も頂いた事だしそろそろ帰るか」ガブッ
155: ◆jLRtqdurHM[sage saga]
2017/06/06(火) 20:44:03.96 ID:ioyOLIv+0
1ヶ月後 月の部屋
月(粧裕の学校の生徒が深夜の同じ日に相次いで事故死した謎の怪事件……あの日からもう一月余りか……)
月(連日学校に押し寄せていた大勢の取材陣は……すっかりいなくなっていた。これ以上嗅ぎ回っても新しいネタは出てこないと悟ったのだろう。ワイドショーでも既に別のニュースを取り扱っている。移り気な事だ)
156: ◆jLRtqdurHM[sage saga]
2017/06/06(火) 20:55:23.84 ID:ioyOLIv+0
月(……でも僕にとっては事件の真相などどうでもいい、それよりも……)
バタ-ン!!
粧裕「お兄ちゃーーん!!」ダキッ
157: ◆jLRtqdurHM[sage saga]
2017/06/06(火) 21:03:47.89 ID:ioyOLIv+0
月「……ここはこの公式を当てはめて……そこを分解したら……」
粧裕「フムフム……なるほどなるほど」
月「……お前ちゃんと理解できてるのか?」
158: ◆jLRtqdurHM[saga sage]
2017/06/06(火) 21:15:51.82 ID:ioyOLIv+0
月(ここまで元気になったならあの話をしても……あえて避けてた話題だがいずれは話さないといけない事だ)
月「……粧裕」
粧裕「なに?」
159: ◆jLRtqdurHM[saga sage]
2017/06/06(火) 21:29:51.21 ID:ioyOLIv+0
月「やっぱり……ダメじゃないかちゃんと言わなきゃ……状況が状況だ。担任に言えなかったのはしょうがない。でも家族には相談出来たはずだろ」
月「それにあいつらが粧裕に行った行為は紛れのない犯罪だ……父さんに話せばあいつらを補導することぐらい……」
粧裕「……そうだけど……先生に注意されたのに懲りずにまた金を巻き上げるような奴らだよ?警察に捕まったっていつかは釈放されるでしょ?……報復とか……こわいし」
160: ◆jLRtqdurHM[sage saga]
2017/06/06(火) 21:37:18.51 ID:ioyOLIv+0
粧裕「でも迷惑かけちゃうかもって思うと……」
月「粧裕らしくもない事を……子供が親に迷惑を掛けるのは当たり前だ。粧裕はまだ中学生だぞ。迷惑なんか幾らでも掛けてもいい」
粧裕「小ちゃい頃から優等生だったお兄ちゃんにそんなこと言われても説得力ないんですけど……」
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