71: ◆b2/ys3/tgw[saga]
2017/06/03(土) 23:24:28.98 ID:vaSvTruRo
カクテルグラスを冷やしつつ、ステアグラスに氷を入れる。
バースプーンで氷を回して角を取り、材料を注いでいく。
72: ◆b2/ys3/tgw[saga]
2017/06/03(土) 23:27:05.84 ID:vaSvTruRo
そしてもう一つ。これは私なりの工夫です。
出来上がったカクテルの隣にもう一つショットグラスを。
73: ◆b2/ys3/tgw[saga]
2017/06/03(土) 23:27:44.35 ID:vaSvTruRo
私がテーブルの脇に着くと、夏樹は片手で顔を覆って、
必死に笑いを抑えようとしていた。
李衣菜はといえば腹を抱え、テーブルに頭を打ち付け、
74: ◆b2/ys3/tgw[saga]
2017/06/03(土) 23:28:14.96 ID:vaSvTruRo
目尻に涙を残したまま、二人はこちらを見る。
ごほん、と一つ咳うち。カクテルを差し出す。
75: ◆b2/ys3/tgw[saga]
2017/06/03(土) 23:28:43.29 ID:vaSvTruRo
「ギブソン!?ギブソンだって!なつきち!」
「へぇ、そんな名前のカクテルがあったんだな」
76: ◆b2/ys3/tgw[saga]
2017/06/03(土) 23:29:19.59 ID:vaSvTruRo
口に含み、舌で転がしたのち、李衣菜の目が輝いた。
「うん、ちょっと辛いけど、美味しい!
シンプルなんだけど、香りがすごく複雑で、深みがある!気がする!」
77: ◆b2/ys3/tgw[saga]
2017/06/03(土) 23:29:46.23 ID:vaSvTruRo
「この白いのは?」
「パールオニオンです。小さな玉葱のピクルスと思っていただければ。
おつまみ代わりにどうぞ」
78: ◆b2/ys3/tgw[saga]
2017/06/03(土) 23:30:26.45 ID:vaSvTruRo
「これは後のお楽しみです。ギブソンが半分まで減ったらまたお呼びください」
「へぇ、期待させるね」
79: ◆b2/ys3/tgw[saga]
2017/06/03(土) 23:30:54.41 ID:vaSvTruRo
「マスターは何年前からマスターなんですか?」
李衣菜がオニオンを齧りながら聞く。
80: ◆b2/ys3/tgw[saga]
2017/06/03(土) 23:31:36.16 ID:vaSvTruRo
「マスター!お酒半分になりました!」
「では、こちらを」
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