20:名無しNIPPER[sage]
2017/06/03(土) 19:15:32.82 ID:xi27fmtW0
ええね!
21: ◆b2/ys3/tgw[saga]
2017/06/03(土) 21:06:51.24 ID:vaSvTruRo
私はとあるバーのマスター。
長年バーを経営していると、時折珍しいお客様も訪れる。
22: ◆b2/ys3/tgw[saga]
2017/06/03(土) 21:09:33.96 ID:vaSvTruRo
注文を受け、グラスに氷を入れる。
カシスリキュールを注ぎ、その上からオレンジジュースをゆっくりと満たしていく。
23: ◆b2/ys3/tgw[saga]
2017/06/03(土) 21:11:29.19 ID:vaSvTruRo
彼女はじっと、その工程を見つめていた。
頬杖をついて、ぼんやりと。
24: ◆b2/ys3/tgw[saga]
2017/06/03(土) 21:12:05.62 ID:vaSvTruRo
黒いストローをくるくる回すと、グラスの中はじわりと薄紅色に染まっていく。
それは先ほどまでとは違う、春の朝焼けのようにも見えた。
25: ◆b2/ys3/tgw[saga]
2017/06/03(土) 21:15:48.60 ID:vaSvTruRo
「お口に合いましたようで」
小皿に移したナッツをグラスの隣に置く。
26: ◆b2/ys3/tgw[saga]
2017/06/03(土) 21:16:16.41 ID:vaSvTruRo
「そうなんだ」
そう言ってアーモンドを口に投げる。
27: ◆b2/ys3/tgw[saga]
2017/06/03(土) 21:16:57.15 ID:vaSvTruRo
乾いた口をお酒で潤しながら、彼女は続ける。
「プロデューサーもね、お嫁さんも、キラキラしてて、すっごい……すっごい、綺麗だった」
28: ◆b2/ys3/tgw[saga]
2017/06/03(土) 21:39:31.02 ID:vaSvTruRo
「羨ましかったな。お嫁さん」
「憧れますか?」
29: ◆b2/ys3/tgw[saga]
2017/06/03(土) 21:42:51.63 ID:vaSvTruRo
「何かお飲みになりますか?」
空いたグラスを下げながら聞く。
30: ◆b2/ys3/tgw[saga]
2017/06/03(土) 21:44:35.68 ID:vaSvTruRo
ミキシンググラスに氷を入れ、氷の角を取る。
そこにバーボンを40cc、スイートベルモットを20cc、ビターズを少し多めに2振り。
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