10: ◆b2/ys3/tgw[saga]
2017/06/03(土) 17:54:52.44 ID:vaSvTruRo
「ありがとうございます、ウィスキーですか?」
「ええ、ウィスキーにアマレットで風味付けしたものです」
11: ◆b2/ys3/tgw[saga]
2017/06/03(土) 17:56:02.50 ID:vaSvTruRo
「うはぁ…おいしい…なんかすごく濃厚で、複雑な味がする」
「ウィスキーは熟成されるときに複雑な香りを持つんです。
そこにアマレットが更に深みを与える。
12: ◆b2/ys3/tgw[saga]
2017/06/03(土) 17:56:40.41 ID:vaSvTruRo
カラカラとグラスを揺らしながら、彼女は話す。
「大人っぽさって何なんですかねぇ」
13: ◆b2/ys3/tgw[saga]
2017/06/03(土) 17:57:15.70 ID:vaSvTruRo
最後に残った褐色の蜜を彼女はぐいっと飲み干した。
「ごちそうさまでした」
14: ◆b2/ys3/tgw[saga]
2017/06/03(土) 17:59:06.21 ID:vaSvTruRo
彼女は会計を済ませて帽子を深くかぶり、帰っていった。
去り際の笑顔は、まだあどけなさの残る少女のようだった。
15: ◆b2/ys3/tgw[saga]
2017/06/03(土) 17:59:45.78 ID:vaSvTruRo
私はとあるバーのマスター。
長年この仕事を続けているが、時折珍しいお客様も訪れる。
16: ◆b2/ys3/tgw[saga]
2017/06/03(土) 18:00:15.25 ID:vaSvTruRo
【とあるバーと黒髪乙女】
17: ◆b2/ys3/tgw[sage]
2017/06/03(土) 18:01:08.35 ID:vaSvTruRo
菊地真編はこれで終わりです。
まだ書き溜めがあるので、九時ごろになったらまた投稿します。
18:名無しNIPPER[sage]
2017/06/03(土) 19:12:56.50 ID:MAP7Uf+NO
乙
良いな
19:名無しNIPPER[sage]
2017/06/03(土) 19:13:14.99 ID:670iO/eno
たんおつ
アイドルがバーに行くやつ時々立つけど何時も面白い
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