1: ◆STv2N39zIfEc[saga]
2017/06/02(金) 23:26:10.02 ID:ChX01huB0
健全なお話です
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2: ◆STv2N39zIfEc[saga]
2017/06/02(金) 23:26:49.36 ID:ChX01huB0
肇「え?」
P「ほら、毎月1日は肇の日だろ?」
肇「初耳ですが…」
3: ◆STv2N39zIfEc[saga]
2017/06/02(金) 23:27:33.60 ID:ChX01huB0
P「鷺沢さんの宝石みたいな瞳とは違うけど、肇の瞳はなんというか、目が合うだけで和やかな気持ちになるような、そんな力がある」
肇「な、何を言って…」
P「それに、うちの事務所の黒髪でストレートなアイドルといえば渋谷さんだけど、肇には渋谷さんにはない魅力がある。それが目だ」
4: ◆STv2N39zIfEc[saga]
2017/06/02(金) 23:28:02.90 ID:ChX01huB0
P「でも肇はたれ目だろ? 黒髪ストレートっていうお人形のような美しさもあり、でもその目つきで親しみやすさも感じられる」
肇「…」
P「ところで肇」
5: ◆STv2N39zIfEc[saga]
2017/06/02(金) 23:28:39.04 ID:ChX01huB0
P「そうだ、肇といえば月下氷姫。そして姫で肇といえばひめはじめ」
肇「…え?」
P「だから、肇といえば月下氷姫、姫で肇といえばひめはj…肇?」
6: ◆STv2N39zIfEc[saga]
2017/06/02(金) 23:29:08.55 ID:ChX01huB0
P「ってことがあったんです」
ちひろ「…」
P「あれ、聞こえませんでした? 『毎月1日は肇の日だろ?』」
7: ◆STv2N39zIfEc[saga]
2017/06/02(金) 23:29:34.37 ID:ChX01huB0
ちひろ「どう考えてもPさんが悪いじゃないですか!? せっかく肇ちゃんのことを褒めてあげていい雰囲気になってたのに、どうしてそんな最悪な形でその雰囲気を壊してしまったんですか!?」
P「え? いやあれくらいはいつも言ってることなので…」
ちひろ「…ああ、そういえばPさんはそういう方でしたね…肇ちゃんみたいないい子に限ってこんな悪い男にたぶらかされてしまうなんて」
8: ◆STv2N39zIfEc[saga]
2017/06/02(金) 23:30:14.18 ID:ChX01huB0
ちひろ「いいえ何も。…お仕事に関しては切れ者なのに、乙女心は扱いきれないプロデューサーさんには、こんな言葉を差し上げましょう」
P「!? なんだやっぱりアドバイスをくれるんじゃないですか〜やっぱりちひろさんに相談してよかったなあ」
ちひろ「自業自得、です♪」
9: ◆STv2N39zIfEc[saga]
2017/06/02(金) 23:30:41.84 ID:ChX01huB0
肇「…」
P「…なに読んでるんだ?」
肇「…」
10: ◆STv2N39zIfEc[saga]
2017/06/02(金) 23:31:18.34 ID:ChX01huB0
P「…肇?」
肇「…」
P「…藤原さん?」
11: ◆STv2N39zIfEc[saga]
2017/06/02(金) 23:31:52.86 ID:ChX01huB0
P「あ、あの…肇さん?」
肇「…はい。何かご用でしょうか」
P「い、いや、これといって特には…」
12: ◆STv2N39zIfEc[saga]
2017/06/02(金) 23:32:27.85 ID:ChX01huB0
響子「あれ、藍子さん? ドアの前でそんな浮かない顔して、どうしたんですか?」
藍子「あ、響子ちゃん…また肇ちゃんとプロデューサーさんがいつものをしていて…」
響子「ああ、いつものですか…」
13: ◆STv2N39zIfEc[saga]
2017/06/02(金) 23:32:58.54 ID:ChX01huB0
P「はぁ…」
P(肇が機嫌を直してくれない…それどころか悪化させてしまった…)
P(それなのに仕事はいつも通りできてしまう自分がかえって恨めしい…)
14: ◆STv2N39zIfEc[saga]
2017/06/02(金) 23:33:33.20 ID:ChX01huB0
P(ついこの間発表された、ユニットの垣根を越えたコラボCDを出すっていう企画にも肇が参加できることになった。気心が知られているとはいえもはや天上人の高垣さんや、同年代アイドルでも絶大な人気を誇る本田さんたちもいて少しばかり荷が重いかもしれないが、肇ならきっとこのチャンスをものにしてくれるだろう)
P(しかし、俺が仕事を始めたタイミングを図ったかのように高森さんと五十嵐さんが入ってきたが、まるで触らぬ神に祟りなしって雰囲気だったな…彼女たちのプロデューサーから伝言を預かっていたけど、それを伝えたらそそくさと出て行ってしまった)
P(神、か…そういえば仕事モードの肇は女神といっても過言ではないよな)
15: ◆STv2N39zIfEc[saga]
2017/06/02(金) 23:34:16.73 ID:ChX01huB0
P(かつての花魁はむしろ肌を出さなかったってのも納得だよな…あ、思い出した。見れないって言ってたのは龍崎さんのプロデューサーだ)
P(あんなに無垢で幼い子をそういう目で見てたらかえって問題だよな…佐々木さんのプロデューサーは見れないのかって驚いてたが)
P(って、俺は何をしてるんだろうな…ラジオに出て、CDも出せるっていう大事な時期に、あほみたいなことを言って肇との関係を悪くして)
16: ◆STv2N39zIfEc[saga]
2017/06/02(金) 23:34:44.26 ID:ChX01huB0
肇「…お茶、注ぎましょうか?」
P「はぁ…ん? は、肇!?」
肇「…いらないのでしたら、急須はかたしてきますが」
17: ◆STv2N39zIfEc[saga]
2017/06/02(金) 23:35:13.14 ID:ChX01huB0
肇「反省して、いただけましたか?」
P「うっ…。はい。すみませんでした」
肇「じゃあ私がなぜ怒っていたか、分かりますか?」
18: ◆STv2N39zIfEc[saga]
2017/06/02(金) 23:36:01.44 ID:ChX01huB0
肇「それと、その…私と、姫…いえ、そういうことがお望みでしたら…。2年。…2年だけ、待っていてください」
19: ◆STv2N39zIfEc[saga]
2017/06/02(金) 23:36:42.05 ID:ChX01huB0
後日
ちひろ(この間Pさんから送られてきた資料だけど、タイトルが『花魁肇〜爛れた女神に触られたい〜』って、あの人、疲れてるのかしら…)
20: ◆STv2N39zIfEc[saga]
2017/06/02(金) 23:39:17.61 ID:ChX01huB0
以上です。
肇ちゃんのファンと担当の間をうろついている身ではありますが、少しでも肇ちゃんのかわいさを表現できていればな、と思いながら書きました。肇ちゃんの声が聞ける日が待ち遠しいです。
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