モバP「いや〜楽しいっすね楓さん!あ、俺んち来ます?是非!」楓「……」
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◆3UO.XRpYJ2
[saga ]
2017/06/02(金) 13:42:29.66 ID:aKaeZq+60
「あのですね、楓さん」
「なんでしょう?」
俺はゆっくりと、言葉を選びながら、
「プロデューサーとして、担当アイドルを家に呼んでしまったというのはですね……その、本当に申し訳ない、というか、あってはならないことだと思うんですけれど。さっきまで本気で酔っ払っていましてね? だから、その……なかったことにして、帰っていただけないでしょうか?」
と言った。我ながらなんとも情けないお願いだった。
「そうですね……」
楓さんは声だけは真面目にそう返事をしつつも、何か玩具でも探すようにキョロキョロとあたりを見回して、そして、
「却下です♪ ……えいっ」
ポスン、というなんとも軽い音。楓さんが俺のベッドにダイブしたのだ。勢いよく飛び込んでいったのに、あんまり音が出ているようには感じない。
この人、ちゃんと食べてるんだろうか。
「ちゃんと食べてます?」
思わず口に出していた。
「さっきまで一緒に食べてたのに、忘れちゃったんですか?」
「まあ、そうですけど」
「とにかく」
ベッドに転がっていた枕をぎゅっと胸に抱き締めつつ、彼女はにっと笑った。
「私、今夜は帰りません♪」
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