19:雛月加代ちゃん可愛い[saga]
2017/06/02(金) 12:38:48.60 ID:VPQvh9xf0
私は急いで身支度を整える。体のそこかしこにあった痣を隠すために、冷やしたり、目新しい傷はマフラーで隠したり、極力その痕跡を残さないように。
そして、前よりもっとしっかりと、誰にも気付かれないように。
今の私にはその知恵があった。
時刻は朝の8時。日付は……2月15日の、月曜日だ。
そういえばあの日の私も遅刻していったっけ。
月曜日は、私が必ず遅刻して行く日だった。
だから今日こうして遅刻することに違和感はない。
だからこそ、効率的に時間を使って、完璧に痕跡を隠してみせた。
そして。
「……いってきます」
私にとって、二度目の一歩を、踏み出した。
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