青島「どうして署内でうんこが漏れるんだ!」
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13:名無しNIPPER[sage]
2017/05/31(水) 21:30:19.19 ID:k4J2UGZx0
その頃。
警視庁捜査一課は俄かに慌ただしくなった。
湾岸署で『うんこハザード』が確認された。
その一報を受けて、凶悪犯罪を担当するエリート捜査員達の派遣が決定されたのだ。

既に鑑識課は現場に向かわせている。
大勢の捜査員達が乗り込む黒塗りのバンが何台も警視庁から出動する。唸るエンジン音。
けたたましいサイレンの音。
迅速に、速やかに、現場へと急行する。

そしてこの大事件は、警察庁でも物議を醸していた。大会議場の扉が開かれ、幹部達が入室する。
皆一様に、固い表情を浮かべ、おし黙る。

最後に入室したのは警察庁長官。
警視庁のトップである警視総監すらも指揮下におく、警察官僚の頂点である。
そんな彼が、重い口を開いた。

長官「由々しき事態だ。事態の沈静化を図る」

その決定に、意を唱える者はいない。
この場にいる全員が同じ気持ちだった。
事態の沈静化。それが共通の目的である。

長官「室井。室井はいるか?」

室井「なんでしょう、長官」

警察庁長官に名指しされ、官房審議官として会議に参加していた室井は名乗りを上げる。
長官は彼をしばらく睨め付け、命令を下した。

長官「湾岸署に行って、現地の指揮を執れ。手段は問わない。速やかに事態を沈静化させろ」

室井「……わかりました」

会議に参加し発言権を持つ室井でも、長官から直接下される命令には首を縦に振るしかない。
絶対的な縦割り社会。上が下を駒として使う。
成果が出せなければ責任を負わされる。

その摂理を重々承知している室井は……

眉間に深く皺を刻み、湾岸署へと向かった。


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