43:名無しNIPPER[saga]
2017/05/31(水) 20:07:39.49 ID:3uv3ojMy0
他の刑務が美玲の死体を検分すると、
首が身体から落ちずに、両断されていた。
仁奈は神速で繰り出される居合の軌道を、
一度下げて顎をかわし、
次には下弦を描くように斬り上げていた。
気管も頚椎も切断する威力を保ったまま。
驚異的を通り越し、最早怪物的な腕前であった。
「見事じゃ! 見事であったぞ!!」
刑を見物していた、藩の重鎮達が手を叩いて仁奈を賞賛した。
仁奈は冷たい表情のまま、彼女達を見つめた。
自分が斬首にかけられるのは、いつごろになるだろうかと。
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