42:名無しNIPPER[saga]
2017/05/31(水) 20:06:05.15 ID:3uv3ojMy0
だが刑を見守る両親は、
仁奈と、そして美玲の好きなようにさせた。
仁奈は両手で顔を覆い、涙を拭った。
その表情には、処刑人としての冷たい威厳があった。
周囲はまたどよめいた。
仁奈が居合の構えをとったためである。
この場合、有効なのは下段からの斬り上げのはず。
鞘からまっすぐに走る居合では、
顎に刃があたってしまうではないか。
仁奈が、震える美玲にむかって抜く。
果たして、罪人の震えはぴたりと止んだ。
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