35:名無しNIPPER[saga]
2017/05/31(水) 19:56:20.17 ID:3uv3ojMy0
その一環として、彼女は英信流を学んだ。
斬首を執行する際の、技術修得のためである。
道場でも仁奈は、人とあまり交わることができなかった。
だが、ある1人の少女が彼女の友人になった。
早坂美玲。
歳は仁奈より5歳ほど上、勿論道場では先輩格にあたる。
美玲は仁奈の才能にいち早く気づき、なにかと世話を焼いてくれた。
「わ、私は先輩として当然のことをしてるだけだッ!
あまり調子に乗るなよッ!」
美玲はよくつっけんどんな口をきいたが、
仁奈は彼女に対して感謝を抱いた。
さらに美玲は、市原家が処刑人の家だということを気にせず、
よく屋敷を訪れて来た。
両親も美玲のことを気に入り、仁奈は彼女の話題で、
家族と話すことが増えた。
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