【ミリマス】「食べちゃいたいほど、愛してる」
1- 20
7: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/05/30(火) 18:00:04.02 ID:Bv1bX58W0

 蝋燭が放つオレンジ色の灯りを受けて、鈍く輝くフォークとナイフ。

 スッ……っと刃先が入れば良かったが、理想と現実はいつだって隔たりがあるものだ。

 彼女は肉を切り分ける為、フォークを持つ手に力を込めるが……
 結局諦めた様に肩を落とすと、肉を手づかみで皿の上から持ち上げた。

 そしてそのまま、齧りつく。前歯で小さく噛んだ後は、犬歯も使って噛み千切る。

 調理方法が悪いのか、口にした肉は随分と硬く
 ――女子供は柔らかいと言う話も、案外アテに出来ないな――なんてことをふと考える。

 時間があればトロトロに煮込んだり、もう少し手の凝った料理でも"相手"を味わってみたかったが、
 日持ちしないとも聞くし、何より事に及んだ彼女自身、そんな悠長な時間が無い事を知っていた。

 今はただ、この幸福に満ちた食事の時が一秒でも長く続けば良いのに……
 そんなことを考えながら、黙々と口を動かし続けるだけだった。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
12Res/6.86 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice