388:名無しNIPPER[saga]
2017/07/11(火) 12:43:04.47 ID:axYEm/xEO
将軍「あの二人を引き合わせたのは、その狂いを抑える為だったのでは?」
老人「それもある。が、儂の目的は王の力からの解放。あの二人を引き合わせたのもその為だ」
将軍「……今のは父上自身の言葉ですか?」
老人「ああ、これは紛うことなく儂の言葉。彼女の愛を垣間見た、王の声だ」
将軍「千年以上も愛し続けるなど常軌を逸している。そんなものを見続けるなど苦痛でしかないと思いますが」
老人「……王の力を継承をした者の宿命だ。だが、直に解放される。このまま何の邪魔も入らなければな」
将軍「………」
老人「その様子だと上手く行っていないようだな。早めに手を打つものと思っていたが」
将軍「時を計っているだけです。輪転器の破壊はより一層慎重にすべきだということが今の会話で分かりました」
老人「計っている間にも時は回る。頭の中で策を巡らすだけでは何も得られぬぞ」
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