313:名無しNIPPER[sage saga]
2017/06/24(土) 00:52:53.17 ID:/HbUbsMAO
目覚めた王女は、外へ出たことを悔いていた。
「泥棒さんに傷を負わせたのも、厩舎の主さんを死なせてしまったのも、わたしの我が儘が原因です」
これ以上迷惑を掛けるわけにはいかない。王宮に戻る。そう言い出した王女に、盗賊は全てを打ち明けた。
王の依頼内容。輪転器暗殺を企てている存在。何処へ行こうとも君は命を狙われるのだと。
それを聞いた王女は、これまでの行いは全て依頼の為だったのかと涙ながらに問い質す。
「あの時、きみに一目惚れしたんだ。今まで見た何よりも綺麗で、誰よりも輝いて見えた」
更に泣き出す王女であったが、徐々に落ち着きを取り戻し、事件のあらましについて盗賊に訊ねた。
話を聞く内に、王女はある人物を思い出す。それは千年も前に没した白い騎士。
犯人と戦うことを決意した盗賊。その助けになればと思い、王女は語り出した。
王女が白い騎士について話し終えると、盗賊は部屋の前にいた警備兵を招き入れた。
警備兵は王女の言葉を信じ、宿屋よりは安全だと言い、二人を詰め所へと案内する。
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