長門「……Tバック、好き?」キョン「えっ?」
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8:名無しNIPPER[sage]
2017/05/26(金) 21:21:29.78 ID:qzZUPq200
長門「……どれが、いい?」

キョン「そう言われてもな……」

無事、警察に見咎められることなくショッピングモールへと辿り着いた俺達は、下着売り場で物色していた。時刻は20時。閉店間際である。

その為、客が少なかったのが幸いだった。
いくら女連れだからと言って、このような場所に立ち入るのは気後れする。しかし、客足が途絶えた今ならば堂々と振る舞うことが出来た。
店員の視線だけが気がかりだったが、若い男女が下着を買いに来るのはさほど珍しいことではないようで、生温かい眼差しを向けられた。

きっと、俺達はそういう関係だと思われているのだろう。しかし、それはこの際、好都合だ。
こちらの邪魔をしないのならば、それに越したことはない。存分に誤解してくれて構わない。

ちょっとした優越感じみたものを抱きながら、物色を続ける。すると長門は一枚の下着を手に取って、それを俺に向けて、見せてきた。

長門「……どう?」

それは黒のTバック。しかも、紐パン。
極めて布面積が小さく、その上スケスケだ。
俺は見た印象のまま、感想を述べる。

キョン「かなり際どいな」

長門「……気に、入らない?」

キョン「いや、そういうわけではなくて……」

長門「……これに、する」

煮え切らない俺の返答の裏にある卑しい劣情をあっさりと見抜いた長門は、即断即決した。
そんなにわかりやすい表情を浮かべていたとは思いたくないが……やはり、女には敵わんな。

俺は肩を竦めて、言い訳することを諦めた。


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